プレスリリース

2003年11月12日
株式会社日興コーディアルグループ
日興コーディアル・アドバイザーズ株式会社
日興コーディアル証券株式会社

「日興コーディアル・アドバイザーズ株式会社」の設立および
日興コーディアル証券の「SMA(Separately Managed Account)」の導入計画について

このたび日興コーディアル証券株式会社(本店所在地:東京都千代田区、取締役社長・有村純一)は、個人のお客様を主たる対象としたセパレートリー・マネージド・アカウント(Separately Managed Account; 以下「SMA」)サービスの提供を、来年初をめどに開始することと致しました。

また、持株会社である株式会社日興コーディアルグループ(本社:東京都中央区、取締役社長・有村純一)は、当該サービスの開発・運用を行う新会社、日興コーディアル・アドバイザーズ株式会社(本社:東京都中央区、社長・三枝良茂)を昨年12月20日に設立し準備を進めておりましたが、同社は本年11月 10日、投資顧問業者として投資一任契約に係る業務の認可を取得いたしました。

今後、このサービスの具体的な商品化を進め、来年初をめどにお客様への提供を開始する予定です。商品概要につきましては、内容が固まり次第、皆様にお知らせ致します。

このSMAサービスは、お客様それぞれの投資志向に沿った証券のポートフォリオ運用を、投資顧問会社の一任運用指図に基づいてお客様ご自身の口座において行い、合わせて包括的な資産管理も行います。有価証券投資のスタイルを変革する新しいサービスであり、政府の提唱する「証券市場の改革促進プログラム」の推進にも寄与するものと考えております。

<サービスの概要>

  • 1.お客様は、日興コーディアル証券に「SMA口座」を開設します。お客様は、SMA口座で投資する有価証券の銘柄、数量等を把握することが可能です。
  • 2.お客様は、日興コーディアル・アドバイザーズと投資一任契約を締結し、日興コーディアル・アドバイザーズが、SMA口座で保管・管理される有価証券の運用指図を行います。
  • 3.日興コーディアル・アドバイザーズは、外部の独立した投資顧問会社を再委任先として採用することにより、複数の投資顧問会社が提供する多彩な運用ポートフォリオをメニューとして提案します。
  • 4.お客様は、多彩な運用メニューから希望するポートフォリオを選択します。
  • 5.日興コーディアル・アドバイザーズは、外部の投資顧問会社によるポートフォリオに従って有価証券の運用を日興コーディアル証券に指図し、日興コーディアル証券がその注文執行を行います。
  • 6.お客様には、運用資産残高をベースとした管理・運用手数料をご負担いただきます。

※上記のサービスは検討中の内容を含んでおり、今後、変更されることがあります。

<SMAのメリット>

  • 1.多様な投資家の幅広い市場参加の促進
    • SMAでは、独立した専門の投資顧問会社が作成した多様なポートフォリオを、日興コーディアル・アドバイザーズがお客様に提示し、お客様がそれらを自由に選ぶことが可能になります。
    • 銘柄選定・売買の判断などについて、専門家による投資顧問サービスを受けることができますので、お客様による有価証券投資が容易になります
  • 2.比較的少額からの分散投資の促進
    • SMAの導入により、従来、年金などの機関投資家にのみ提供されてきた投資顧問サービスが、広く個人のお客様にも提供されることになります。
    • これにより個人のお客様は、これまでより少ない投資金額から分散投資が可能になり、リスク許容度等に応じたきめ細やかな運用が可能になります
  • 3.運用の透明性の確保
    • 日興コーディアル・アドバイザーズが一任運用するポートフォリオは、お客様が日興コーディアル証券に開設するSMA口座で保管・管理されます。
    • お客様は、投資している銘柄、数量、売買のタイミングなどを、自らの口座ですべて把握することが可能になるので、運用の透明性が確保されます。
  • 4.残高ベース手数料の導入
    • お客様にお支払いいただく手数料は、運用資産残高をベースとした管理・運用手数料の形となります。
    • このことにより、サービスを提供する投資顧問会社、証券会社と、お客様の利益がより一致したものになり、お客様本位のサービスが実現されることになります。
  • 5.有価証券販売チャネルの拡大
    • 専門家による投資顧問サービスが提供されることで、ファイナンシャル・プランナー等、証券仲介業者による資産運用サービスの提供が容易となります。
    • 資産運用サービスの提供チャネルが拡大することで、お客様の有価証券投資サービスへのアクセスが向上します。

<日興コーディアル・アドバイザーズの概要>

日興コーディアル・アドバイザーズ株式会社は、平成14年12月20日、株式会社日興コーディアルグループを100%株主として設立され、平成15年4月30日に投資顧問業者(助言)登録を行い、11月10日に投資一任契約に係る業務の認可を取得しました。

日興コーディアル・アドバイザーズは、米国で発展してきたSMAを我が国の状況に合わせて改良して提供する専門の投資顧問会社として業務を行います。まず、日興コーディアル証券を通じて主として個人のお客様に提供するとともに、将来的には多様な販売会社への提供を行います。

社名 日興コーディアル・アドバイザーズ株式会社
(英文名) Nikko Cordial Advisors Ltd.
資本金 2億2,500万円
代表取締役 社長 三枝良茂 (さいぐさ・よししげ)
本社所在地 東京都中央区新川 2-22-1 能登ビル2階
主要業務内容 有価証券に関する投資顧問業務および投資一任に関わる業務

<ご参考:SMAについて>

米国では、ERISA法(従業員退職所得保障法)の制定と手数料自由化を受け、1970年代後半から導入されたラップ口座が、SMAという資産運用サービスに発展・進化して参りました。

提供されるサービスには、(1)投資プランの策定、(2)運用会社の選定・モニター、(3)顧客ポートフォリオの管理、(4)注文執行、(5)証券の保管、(6)パフォーマンス測定、(7)税金に配慮したフィナンシャルアドバイス、などがあります。

米国におけるSMAの資産残高は、2003年9月末現在で4,563億ドル※1(約50.2兆円、1ドル=110円で換算)に達しています。

※1 出所: 米国マネー・マネジメント協会(MMI)

以上