うす緑より深緑?ESG投資の最新トレンド!
『グリーンウォッシング』を見分ける「SFDR」とは?
「環境(Environmental)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」といった観点を重視して銘柄選別を行うESG投資への資金流入が止まりません。SDGs(持続可能な開発目標)への関心の高まりや関連ビジネスの世界的な拡大もあり、ESGを看板に掲げるファンドの数は増加の一途です。
そんなESGファンドを選ぶ際に参考にしたいのが、サステナブルファイナンス開示規則『SFDR』です。
ESG投資で世界をリードする、欧州発の情報開示規則『SFDR』を分かりやすく解説します。
- ※当ページはSMBC日興証券株式会社が三井住友DSアセットマネジメント株式会社から提供を受けた資料をもとに作成しております。
市場規模は拡大傾向!メガトレンドになりつつあるサステナブル投資関連!
SDGsへの関心の高まりや関連ビジネスの世界的な拡大を背景に、ESG投資への資金流入が急拡大しています。
巨額の資金を運用する年金基金や機関投資家を中心に、”ESG評価が低い、改善が見られない企業には一切投資しない”という機運が高まっています。例えば、運用資産残高約161兆円と世界第2位の規模を誇るノルウェー政府年金基金は、2015年にはESG評価の低い企業を投資対象から除外し、73社から投資引き揚げ(ダイベストメント)を実施しています。
ESGおよびサステナビリティ・テーマ投資型ETFの資金流入額の推移
(2014年〜2021年)
- (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
資産運用の世界的潮流であるESG投資
- (注)運用資産残高および換算為替レートのうち、オランダ公務員年金基金は2020年12月末現在、ノルウェー政府年金基金は2021年12月末現在。
- (出所)各種資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
- ※上記のデータは過去の実績および将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
フェイクには要注意!『グリーンウォッシング』とは?
- ※画像はイメージです。
『SDGs』やESG投資に関わるビジネスが大きくなるにつれ、投資家への訴求効果を狙い、あたかも環境に配慮しているかのように見せかける「グリーンウォッシング」と呼ばれる行為が問題視されるようになっています。SFDRは「グリーンウォッシング」を防止する役割も期待されます。
うす緑より深緑に注目!今、話題の『SFDR』とは?
『SFDR』は2021年3月から適用が開始された、欧州連合のサステナブルファイナンス開示規則(Sustainable Finance Disclosure Regulation)の略称です。SFDRの主な狙いは、資本市場の資金の流れをサステナビリティ(社会や環境の持続性)に合致した方向に向けるとともに、投資家がサステナビリティの観点から商品を比較しやすくする点にあります。
欧州の運用会社などは『SFDR』の定める基準にそって、自社のファンドがどれだけサステナビリティに配慮しているのか、つまり「どれだけグリーンなのか」を公表することが求められるようになりました。
『SFDR』では、ファンドのサステナビリティ特性を3段階で評価します。最も評価が高いファンドは『SFDR』の条文の番号にちなみ「9条ファンド」と呼ばれ、次いで「8条ファンド」、「6条ファンド」と続きます。
SFDRによるファンド分類
- (出所)各種資料を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
サステナブルに着目した運用の気になるパフォーマンスは?
米国株式を代表する指数であるS&P500と、その構成銘柄からESGに着目して銘柄を絞り込んだ指数を比較すると、ESG評価の高い企業への投資がより高い投資成果を生む結果となりました。
S&P500 ESG指数のパフォーマンスの推移
- (注1)データ期間:2017年5月末〜2022年5月末、2017年5月末を100として指数化
- (注2)指数はいずれも配当込み、米ドルベース
- (出所)Bloombergのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
PICK UP!
-
投信つみたてプラン
#NEW
#初心者
#つみたて
-
金融電卓・
積立シミュレーター#初心者
#その他